低炭素社会の実現に向けた取り組みは、日々進歩しています。日本では2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が制定されました。
これにより、低層の公共建築物の木造化率は90%を超えました。さらに、2021年には「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律(通称:都市(まち)の木造化推進法)」が施行され、公共建築物だけでなく民間建築物でも木材利用が推奨されています。
材質別比較表
木造 | 鉄骨造 | 鉄筋コンクリート造 | 鉄骨鉄筋コンクリート | |
コスト | ◎ | ○ | △ | × |
工事期間 | ◎ | ○ | △ | × |
断熱性 | ◎ | △ | ○ | △ |
木造建築住宅の魅力
POINT.01
低コスト
木造は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造の構造よりも建築コストが安く、工事費を抑えることができます。
【木造とその他構造の工事費比較】
鉄骨鉄筋コンクリート造と比較した場合…約29%
鉄筋コンクリート造と比較した場合…約25%
鉄骨造と比較した場合…約23%
参考:国税庁HP「地域別・構造別の工事費用表(1m2当たり)【令和6年分用】
また、木材は他の建材よりも軽量なため、地盤改良コストの削減にもつながります。
【木造とその他構造の工事費比較】
鉄骨鉄筋コンクリート造と比較した場合…約29%
鉄筋コンクリート造と比較した場合…約25%
鉄骨造と比較した場合…約23%
参考:国税庁HP「地域別・構造別の工事費用表(1m2当たり)【令和6年分用】
また、木材は他の建材よりも軽量なため、地盤改良コストの削減にもつながります。
POINT.02
短工期
木造建築住宅の工事期間は約4~6ヶ月程度と、比較的短期間で工事が完了します。
その理由は、建材の加工が容易で、規格通りのサイズであれば、ほとんどのプレカット工場で対応できるからです。
また、木材は比較的軽量で取り扱いやすく、現場での作業効率が高いことも理由のひとつです。
POINT.03
断熱性
木材は他の建材と比べて熱を伝えにくい特性を持っており、コンクリートの約10倍、鉄骨の約350倍の断熱性能があるといわれています。
この熱を伝えにくい特性は四季による寒暖差の大きい日本の気候とマッチしています。
また、高い断熱性により使用する断熱材の量を減らすことができ、コスト削減にもつながります。
災害に強い木造建築住宅
木造は、鉄骨造などの住宅と比べて災害に弱いというイメージを持たれている方が多いかもしれませんが、近年の技術革新により、以前よりも木造の災害に対する性能が向上しました。
木材の軽さと柔軟性を生かし、より緻密な構造計算をもとに必要な補強を行うことで、地震や風雨、火災に強い住宅を実現することができます。
大地震でも被害なし
突風や雷雨に強い
木は鉄より火に強い